2021.12.23
チーム一丸となって事務所の成長を目指す – TKIバックオフィススタッフ座談会
東京国際法律事務所(以下、TKI)では現在、バックオフィスとして秘書4名、事務局スタッフ2名が弁護士の業務や事務所の成長を支えています。バックオフィスのスタッフたちは、どのような思いややりがいを持って仕事に臨んでいるのでしょうか。そして、TKIのバックオフィスの業務に求められるスキルやマインドセットとは。秘書のSさん、Kさん、事務局のHさんにお話を伺いました。
メンバーと一緒に新しいものをつくりあげていける場所
みなさんの普段の業務について教えてください。
Sさん:秘書としてパートナー1名、カウンセル1名、アソシエイト2名を担当しています。そのうち2名は外国人弁護士です。全体会議と秘書会議から1日が始まり、前日までのTo doの積み残しや追加の業務指示を確認し、優先順位をつけてその日のスケジュールを組みます。弁護士のスケジュール管理や請求書の発行、契約書などの校正(プルーフ)、電話応対や郵便物処理などの秘書業務に加え、セミナーの準備、ニュースレターの配信、新しい企画のハンドリングなども行っています。
Kさん:私はパートナー2名、アソシエイト2名を担当しています。Sさんと同様、一般的な秘書業務に加え、さまざまな書類の作成・修正、データ・資料管理など、担当業務は多岐にわたります。平均して18時から19時頃までには退勤できるので、プライベートの時間もしっかり取れています。
Hさん:私は事務局スタッフとして、事務局長のサポートから、総務、人事、経理、リクルート、マーケティングまで、多岐にわたる仕事を担当しています。現在は時短勤務なので、16時半にはその日に行った作業と翌日以降に取り組む作業をまとめSlackで報告し、保育園へ子どものお迎えにいきます。
TKIへ入所してから現在までで、仕事にどのような変化がありましたか?
Sさん:私はTKIが設立してから半年後に入所したので、すべてを自分たち自身で行うところからスタートしました。ここ最近で特に印象的だったことは、書籍の発刊に携われたことです。主に書籍の校正を担当したほか、何度も出版社や弁護士とやり取りし、約1年かけて制作を進めていきました。実際に書籍が店頭に並んでいる様子を見たときは感無量でしたね。TKIの名前がどんどん世に広まっている実感があり、とても楽しいです。
参考:「クロスボーダーM&Aの契約実務」出版記念対談 SHIFT小島秀毅氏に聞く】 「型化」でドライブするクロスボーダーM&A/PMIのメソッド
Hさん:入所当時は秘書として勤務していましたが、コロナ禍による子どもの保育園の登園自粛に伴い仕事をしながら自宅保育をしなければならなくなったことや、勤務形態がフルタイムから時短勤務になったことで思うように業務が進められないなか、秘書として働くよりも事務局のスタッフとして働いた方がより時間の融通が利くのではないかという提案をもらい、職種を変更しました。ただ、当時から秘書業務以外の仕事も兼任していたので、事務局で働くイメージはしやすかったです。
Kさん:2021年4月に入所したばかりなので、前職での秘書業務との比較になってしまいますが、弁護士から依頼される一般的な業務についてはほぼ変化はありません。ただ、請求書を作成する際に使用するシステムや、Slackなど初めて使用するITツールもあり、慣れるまでは周囲の方々にわからないことを聞き、一つひとつ確認しながら業務を進めてきました。入所して半年が過ぎ、今では自分で考えて業務を進めることができるようになり、秘書業務以外の業務も自分発信で企画したりするなど、担当する業務の幅が広がったように感じます。
みなさんはどのような経緯や思いでTKIに入所されたのですか。
Kさん:秘書業務にとどまらず、さまざまな業務に挑戦する機会があるTKIの職場環境に魅力を感じました。私は法律事務所よりも事業会社での職務経験の方が長いのですが、採用の際には、期間の長短ではなく、これまでの職場での経験やスキルを重視してもらえたので、自分の経験を活かしてTKIの発展に貢献できそうだと思いました。
Sさん:私は働く場所を選ぶとき、「新しいものを一緒にイチからつくりあげていく、自分が成長できる場所」ということを基準にしていたので、TKIはまさしく理想の場所だと感じました。入所から約2年経ちましたが、その気持ちは変わっていません。入所前に事務所としての将来のビジョンを聞き、とてもワクワクしたことを覚えています。また、一緒に働くメンバーも尊敬でき切磋琢磨できる方ばかりなのも決め手でした。
Hさん:子どもを出産しても仕事を続けたいという思いがあるなか、家庭や子どもの保育園の事情があり、前の職場では働くことが難しくなってしまいました。TKIでは私の家庭の事情などにも配慮をしてもらい、復職することができました。安定した組織で働くこともとても魅力的ですが、個人的には新しい組織で自分もその中に入って一緒に新しいものをつくりあげていくということにより魅力を感じたため、TKIを選びました。
チームの力を信じて挑戦できる環境づくりの秘訣
TKIだからこそできた、と思う仕事はこれまでにありましたか。
Kさん:私も含め、新しく入所した弁護士やスタッフが増えていくなか、TKIのMISSION/VALUESを共有する場を設けてはどうかといった提案をしたところ、山田弁護士から快くOKをもらい、ワークショップの開催が決まりました。こうしたアイデアは、月に一度の1on1ミーティングで気軽に相談できます。まだまだ少人数の事務所なのでフットワークが軽く、「いいね!それ、やってみよう!」と賛同していただけることが多いです。
Sさん:Kさんのいうように、TKIは、自分がやってみたいと思うことに挑戦でき、また実現できるように応援/サポートしてもらえる場所だと思います。私自身もいろいろな業務にチャレンジしようと手を挙げ続けていたら、多岐にわたる業務に携われるようになりました。意見やアイデアを発言しやすい雰囲気が事務所全体にあると思います。
素敵ですね。ほかにも特徴的な雰囲気はありますか。
Hさん:わからないことがあれば何でもすぐに聞ける環境づくりを心がけています。お互いに協力しあおうという意識が強く、ほかのメンバーから何かを聞かれたときも、いつでもウェルカムな心持ちでいることで信頼関係を築いています。
Sさん:弁護士の個室がなく、弁護士との距離が近いのもTKIの特徴だと思います。疑問に思うことや相談したいことがあれば、いつでも快く聞いてくださります。TKIでは、役職や担当業務に関わらずみんなで1つのチームであるという意識が根付いており、1人で悩まずみんなで一緒に考えてよりよいものをつくりあげていこうという雰囲気がありますね。仲間を思いやり、チームの力を信じようという考えは、TKIならではだと思います。
お話を聞いていて、チームワークの意識や新しいことへのチャレンジ精神が重要だという印象を受けました。TKIのスタッフに必要な心構えは何だとお考えですか。
Kさん:日々の秘書業務だけでなくほかの業務についても積極的に興味や関心を持つことだと思います。仕事の範囲を自分で制限することなく、好奇心と向上心を持って主体的に仕事を進めるという意識が重要です。
Sさん:周りが何をしているか興味をもつこと、考える力、聞く力、成長したいという意欲——すべてチームで仕事をするうえで、とても大切なことです。まず、興味を持つことでその人には何が必要なのかが見えてきます。次に、どんなアイデアが出せるか、どんなサポートができるかを考えます。そして、実現するために必要なスキルを得る努力をします。この過程が自身の成長だけでなく、チームへの貢献にもつながります。
事務所の発展に貢献できる「仲間」としてTKIのメンバーになってほしい
最後にTKIのバックオフィス業務に興味を持たれた方へ、メッセージをお願いします。
Sさん:TKIでは研修制度も整えています。中途採用の場合は、約2日間の座学研修、その後2~3か月のOJTがあります。入所後、すぐに担当弁護士が決まりますが、OJT期間中はほかの秘書がサポートに入り、TKIのルールや業務のレクチャー、成果物のダブルチェックなどを行います。新卒のスタッフの場合は、さらに時間をかけて手厚くサポートするイメージです。今後人数が増えたとしても、協力しあい、かつ高めあえるような環境づくりをしていきたいと考えています。
Hさん:TKIでは、チームの力を信じ、またチームで一緒に仕事を行うことをとても大事にしています。私は新しい組織で自分もその一部となって一緒に何かをつくりあげていくことに対してとてもワクワクします。同じような考えをお持ちの方、また、TKIのMISSION/VALUESに共感し、事務所をよりよくしていこうと思う方と一緒に働けることを楽しみにしています。
Kさん:弁護士や秘書といった枠にとらわれず、事務所の発展に貢献できる「仲間」としてTKIのメンバーに加わってほしいです。 法律事務所というと専門性が重視されるため、苦手意識を持つ人も多いかもしれません。しかし、私自身がそうであったように、業務を通じて無理なく仕事を覚え、成長していける職場です。わからないことを気軽に聞いたり、相談したり、お互いをサポートしている環境なので、安心して働けると思います。
Sさん:TKIは、いろいろなことにチャレンジしたい人も、秘書として専門性を極めてプロフェッショナルになりたい人も、自分が目指したいものに向けて進んでいける場所だと思います。そして、それをサポートしてくれる仲間がいます。チームの力を信じて一緒に成長したいと思っていただける方に出会えることを、楽しみにしています。
(文:周藤 瞳美、取材・編集:周藤 瞳美・松本慎一郎、写真:弘田 充)