2023.09.30
5日間のプログラムを経て、語学力や海外の法律知識、文化を知るといったグローバルな能力を養っていこうと決意した
TKIウィンタークラーク・プログラム(22-23冬)へは、現役高校生からのご応募もいただきました。
今回は、TKIウィンタークラーク・プログラム(22-23冬)にご参加いただいたH.T.さんの感想をご紹介します。
TKIウィンタークラーク・プログラムに応募した理由を教えてください。
ホームページを見させていただき、TKIさんが企業によるグローバルな経済活動を支援する体制の整備という壮大な理念をお持ちになっていらっしゃることを知りました。大きな理念の実現のためにTKIさんが具体的にどのような取り組みをされ、また、個々人の先生方がどれくらいの心持でお仕事をされているか興味を持ち応募しました。
また、ホームページからTKIさんは海外ご出身の弁護士の方もいらっしゃると知りました。私は将来、留学を考えているため、その先生方のお話をお聞きして、海外で働くことや学ぶことにどのような意義があり、また、どの程度大変なのか興味がありました。そのため、TKIさんのウィンタークラークに応募させて頂きました。
TKIウィンタークラーク・プログラムを通して印象に残ったプログラムはありますか。
Exchange Programが特に印象に残りました。ウィンタークラークの中でも、英語を実践的に話せる貴重な機会でした。私は、留学経験等もなく、英語が得意ではなかったため、このプログラムへの参加にとても緊張をしていました。
しかし、実際にプログラムを受けてみて、初めから会話等が得意でない者でもプログラムを通じて学んでいこうとする趣旨なのだと感じました。このプログラムを通じて、お互いを高め合おうとするTKIの皆さんの熱意を感じることができました。
また、外国から来た弁護士の先生方のお話を通じて、日本と各国の法曹文化の違いや、外国で働くことの楽しさ、難しさを知ることができました。
さらに、私自身将来海外への留学をするかどうか悩んでいましたが、このプログラムを通じて海外文化に触れられることの魅力を知れましたので、留学への興味をより強くすることができました。
TKIウィンタークラーク・プログラムで、実際の案件に触れて感じたことを(クロスボーダー案件ならではの面白さや難しさ、実務の面白さや難しさ等)教えてください。
Immersion programを通じてM&Aの実際の案件に触れさせていただきました。1外国企業の買収のために、4か国もの海外の法律を検討し届け出を出さなければならないというクロスボーダー案件の壮大さに驚きを感じました。
また、この事案をもとにした課題は、英語でかつ契約書という日常では触れない真新しいものであったため、歯応えがありかつやりがいのあるものでした。
M&Aそのものについて、先生方のレクチャーでSPAの契約書の構造や地域による型などまさに実務で用いられる知識が知れ、大変勉強になりました。M&AはDDで判明した問題を契約にどう反映するのかといった創造性のある業務だと感じました。 また、課題を解く中で参考にとのことでお貸ししていただいたTKIさんが執筆されたM&Aの教書本がとても分かりやすかったことが印象に残りました。司法試験が終わった段階で、実務を知るべく、ぜひ読ませていただきたいと思います。
TKIのカルチャー(多様な働き方、フラットな人間関係、成長を促す機会の多さ等)に触れてみて感じたことを教えてください。
まず、先生方のお話から、若い年次の先生でも、事案によっては一人で対応を任せてもらえて裁量が認められていることを知りました。経験を高めるために、責任をもち単独で事案に取り組めることは若い弁護士にとって大きな成長の機会となり、この方針はTKIさんの大きな魅力だと感じました。
また、先生方それぞれの働き方も印象に残りました。リモートワークの普及度合が高く、席も自由席固定席に分かれ、個々人それぞれに合った働き方のし易さを強く感じました。先生方の中には地方に住んでいる方もいらっしゃり、多様な仕事の仕方ができる職場なのだと思いました。
さらに、業務分野を限定せず、ジェネラルに企業法務ができることもTKIさんの大きな魅力の一つだと思います。先生方から特定の分野に限られず様々な業務を行わせてもらえるとお聞きしました。どのような分野が自分に合うのか実際にそれぞれの分野の業務を進めながら考えることができ、将来の弁護士像を描きやすい事務所だと感じました。
TKIウィンタークラーク・プログラムを経験して、今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。
今回のウィンタークラークを通じて、クロスボーダー案件の業務を行いたいと強く思うようになりました。プログラムで海外企業買収案件について扱いましたが、海外の複数国の法律が絡み、案件の世界レベルの規模の大きさに圧倒されるとともに、自分もいつかこのような案件を扱いクライアントの役に立ちたいと思いました。クロスボーダー案件の業務を扱えることを目指し、語学力や海外の法律知識、文化を知るといったグローバルな能力をこれから養っていこうと決意できました。
さらに、先生方からキャッチアップの大切さをお教えいただきました。常に進化する実務の実態に対応するべく学びを止めない先生方の姿勢に強く感動しました。私自身も試験が終わった先の残りの学生生活で、将来を見据えた学びを続けていこうと思いました。
TKIインターンシップ・プログラム(24夏)の内容はこちら