2023.01.04
事務所選びの価値観が変わった5日間 ― 0か100かではなく、仕事とプライベートの両立を叶えられる環境を選び、自分らしく働き成長したい
TKIインターンシップ・プログラム(22夏)では、フリーアドレスかつパーテーションのない執務環境で、TKIメンバーの働き方を近くで見ることができ、より具体的に弁護士の働き方をイメージすることができます。 同プログラムに参加された、S.M.さんは、多様な働き方を許容する事務所選びの重要性に気付かれました。
今回は、TKIインターンシップ・プログラム(22夏)にご参加いただいたS.M.さんの感想をご紹介します。
TKIインターンシップ・プログラムに応募した理由を教えてください。
弁護士として日本企業の海外進出をサポートする仕事をしたいと考えており、クロスボーダー案件に注力しているTKIであればその目標を確実に叶えられると感じたこと、私が今現在興味を持っているエネルギー問題について取り組まれていることがTKIに興味を持ったきっかけです。Immersion Programで実際の新人研修プログラムを体験することができるとともに、外国法弁護士の先生方と交流できるExchange Programという貴重なプログラムが内容となっていたこと、多様なバックグラウンドを持つ先生方が所属されていることを知り実際にお会いしてみたいと思ったことが、インターンシップ・プログラムの応募につながりました。
TKIインターンシップ・プログラムを通して印象に残ったプログラムはありますか。
私が印象に残ったプログラムは3回の先生方との座談会とExchange Programです。これらのプログラムにおいては、普段の生活の仕方のようなカジュアルな話題から、弁護士として働くことの価値や将来の展望といったスケールの大きい話題まで、所属の半数以上の先生方と幅広くお話しでき、勉強になるとともに、楽しい時間を過ごすことができました。国内の留学・駐在経験のある先生方のお話にとどまらず、外国法弁護士の先生方にも直接質問することができるという点がTKIの特徴的で魅力的な点であるというように感じます。
国内にとらわれない広い価値観や多様なバックグラウンドの先生方から様々なお話が聞けたことが大変貴重でした。また、インターン生の私たちにもたくさんの質問をしていただき、一緒に働く仲間を大切にしていることが強く伝わりました。
TKIインターンシップ・プログラムで、実際の案件に触れて感じたことを教えてください。
Immersion Programを通じて、私は英語の契約書のレビューに人生で初めて取り組みました。ただペーパーで図ることのできる英語の能力があるというだけでは足りず、内容を理解し、意向を表現し、交渉していくという意味での英語能力が求められるという点にクロスボーダー案件の特色があるように感じます。英語にただ触れる機会のある仕事ではなく、英語が必要不可欠な仕事をしたいと考えている私にとっては、クロスボーダー案件にさらに魅力を感じるきっかけになりました。
また、問題が起きないように契約自体を整備していくということが、契約に不備があった場合にどのように問題を解決していくかという教科書事例と実務との違いであるように感じました。契約内容次第で有利にも不利にもなりうるということを実感できたとともに、当事者の関係性や、文面ではわからないクライアントの意向も契約に反映していくことに面白さと難しさを感じました。
TKIのカルチャーに触れてみて感じたことを教えてください。
すべての先生方が熱い情熱を持っている一方で、個性は様々であるということがTKIの特色であり、魅力でもあると感じます。リモートワークの導入が進んでいて自分の生活リズムに合った生活ができること、それぞれの仕事のスタイルに合わせて働き方も変えることができるということを、個々の先生方の実際の生活や仕事の仕方を聞くことで知ることができました。プライベートの時間を重視・充実させている先生方が多かったことも印象的です。企業法務は業務の性質上忙しいと聞いていましたが、その中でも自分に合わせた働き方ができるという点にTKIの魅力を感じています。
所内はフリーアドレスでパーテーションもなく、年次にとらわれずに交流していることが分かりました。若い年次の先生が仕事を任されている場面を実際に見ることもでき、1年目から楽しく成長していくことのできる環境になっていると感じました。
TKIインターンシップ・プログラムを経験して、今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。
一人の弁護士として大きな案件に関わり成果を出すことを目標とするのではなく、所属事務所の一員として、事務所全体の大きな目標の達成を目指していきたいと考えるようになり、以前より事務所選びの重要性を感じるようになりました。
「企業法務」という枠の中であっても様々な選択があり得ることや、仕事と家庭とを0か100かで選択する必要はなく、両立ができること、両立のできる環境を選ぶことが大切だというお話が印象に残っています。自分の望む生活スタイルを確立していきながら、スペシャリストを目指して国内外にとらわれず実務や留学などを通じて成長していく一方で、広い視野を持って様々な案件に取り組み自分の可能性を模索し続けるようなキャリアを積んでいきたいです。
TKIインターンシップ・プログラム(24夏)の内容はこちら